AIアシスタントで新たなCXを提供

患者に最適な服薬指導をアドバイス!会話内容と共に生成AIがSOAPを自動生成
三菱電機デジタルイノベーションでは、薬歴システムを単なる薬歴管理ツールではなく、保険薬局を支える“地域医療のコミュニケーションツール”と位置づけ、次世代コミュニケーションサービス「AnyCOMPASS」クラウド版電子薬歴(以下「AnyCOMPASS」)を提供している。「しっかり」「スピーディー」「繋がる」をコンセプトに、複数の特許技術を活用した患者タイムラインや指導ポイントナビゲートなどの独自機能を搭載し、これらのコンセプトをさらに強化するオプションサービスとして、2025年1月から「AIアシスタント機能」をサービスインした。
生成AIは23年以降急速に進化しており、ヘルスケア領域でも薬剤師の業務効率化や精度向上の観点から活用が期待されている。同社では、患者への服薬指導および薬歴作成業務への活用を目的に、東大発ヘルスケアAIベンチャーのmediLabと共同開発を進めてきた。
AIアシスタントは、主に二つの機能を持つ。
第一は「服薬指導アドバイス」である。患者の過去薬歴、疾患、生活状況などを踏まえ、AIが患者に適した指導内容やヒアリング項目を提案する。提案時には、その選定理由も提示し、薬剤師の判断材料を補完することで、より「しっかり」した服薬指導を支援する。これにより、新人薬剤師は短時間でスキル向上が期待でき、ベテラン薬剤師にとっても新たな視点の獲得につながる。
第二は「会話内容からのSOAP薬歴の自動生成」である。「服薬指導アドバイス」や指導ポイントナビゲートをもとに、患者との服薬指導のやり取りを音声で取り込み、AIが患者情報や処方内容に応じてSOAP形式に分類して薬歴を生成する。これにより、実際の記載形式に近い薬歴を「スピーディー」に作成でき、業務効率化が期待される。また、指導内容を要約するサマリ機能も備えており、次回指導時に前回内容を短時間で把握できるほか、他の薬剤師への引き継ぎもスムーズになる。
これら二つの主要機能により、AIアシスタントは薬剤師の業務を伴走支援する新たなカスタマー・エクスペリエンス(CX)を提供している。
同社は、蓄積したノウハウと技術基盤を生かし、現在「保険薬局向けオールインワンプラットフォーム」を26年度中のリリースを目指して開発を進めている。コンセプトは「AIエージェントが生み出す新たな薬局体験」。レセコンと電子薬歴を融合し、AIエージェントによる自動入力と業務提案によって、処方確認から加算提案まで包括的に支援する。利用者のスキルに依存せず、業務全体を最適化する仕組みである。
レセコンと電子薬歴をシームレスに統合することで、調剤業務や服薬指導がよりスムーズになる。
同社の取り組みは、単なるシステム統合にとどまらず業務改革を目指しており、AIエージェント技術を活用して人材不足という構造課題に対応し、薬局を「薬を渡す場所」から「地域における健康管理の中核プラットフォーム」へ進化させることを支援していく考えだ。
三菱電機デジタルイノベーション (AnyCOMPASSクラウド版電子薬歴)
https://www.mitsubishielectric.co.jp/medigital/lp/melphin-commu/























