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◆抗精神病薬オランザピンが悪い意味で大きな話題となっている。夫婦が自分の4歳の娘に、オランザピンや不凍液エチレングリコールを飲ませて死に至らしめた疑いで逮捕された事件である
◆同剤の効能効果は、統合失調症、双極性障害の躁・鬱症状の改善、抗癌剤投与に伴う消化器症状。薬は正しく使えば効果を発揮するが、用法・用量の無視、誤投与、飲み合わせでも重大な副作用を招く場合がある。市販薬のオーバードーズ問題、ダイエット目的での肥満症治療薬服用なども薬に対する誤った知識によるものだ
◆薬はある意味で毒にもなる。厚生労働省は、アニメ「薬屋のひとりごと」とタイアップしてキャンペーンを展開している。キャッチコピーは「これ、毒です。特定の薬の飲み合わせで毒にもなることをご存じですか？」で、電子処方箋の普及啓発の一環として進められている
◆キャンペーンでは、電子処方箋活用で医療機関や薬局が重複投与や併用禁忌を迅速に察知できるメリットを訴えている。安全・安心あっての薬である。