◆今年も薬剤師国家試験が行われた。SNSでは自己採点を終えた受験者の喜びや悲しみの声、国試予備校による総評、薬局採用担当者の声が入り乱れている。もはやこの時期の風物詩だ
◆無季言子も数年前に国試を受けた。2日目の受験を終えた後、自己採点はさておき、会場近くの居酒屋で6年間ともに勉強してきた友人と労い合ったことを思い出す
◆当時は「現場で使わないような基礎科目は何のために勉強するのか」と疑問を感じる科目もあった。しかし振り返ってみると、薬学で学ぶ科目の全ては“考えること”のトレーニングだったのだろう。試験問題を見ると、年々総合的な思考力を問う高度な問題が増えていることを実感する
◆後発品供給不安、市販薬の過剰摂取などの現場に直結する話から、薬剤師の地域偏在や賃金格差、ドラッグラグ/ロスまで薬剤師が考えなければならない問題が山積みだ。出題された試験問題は薬剤師が様々な問題について考え、声を上げてほしいという国からのメッセージと捉えたい。もう一度、国試を解いてみたい。
思考力が問われる薬剤師国家試験
2024年02月26日 (月)
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