◆2024年調剤報酬改定で、保険薬局の地域支援体制加算の要件に健康サポート薬局と同様の48薬効群の一般用医薬品の取り扱いが追加された。これで、保険薬局での一般薬の取り扱いは進むのだろうか
◆健康サポート薬局の届出が開始から7年半が経過したが、昨年9月末時点で届出数は全保険薬局の約5%にとどまる。伸び悩む印象だが、体制整備に調剤報酬上のインセンティブがなかったことも要因の一つかもしれない
◆一方、一般薬流通事情も関係する。1990年代以降に台頭してきたドラッグストアが大量仕入れによる販売価格の引き下げを展開。価格で対抗できない一般薬局は保険調剤にシフトした。その間、薬粧卸の再編統合も進み、大手の中には取扱高の少ない薬局を取引対象から外す動きも進んだ
◆今回の改定で、一般薬を取り扱う卸関係者からは薬局への期待と合わせて「納品しても販売されずに返品につながるのではないか」との懸念の声も聞かれる。薬局での一般薬設置が単なる備蓄に留まらないような動きを期待したい。
地域支援加算にOTC48薬効が追加
2024年02月28日 (水)
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