
安部美佐子社長(左)と村丘氏
フィリップス・ジャパンはこのほど、9月2日に、同社麻布台本社で9月3日の「睡眠の日」に向け、睡眠時無呼吸症候群(SAS)の早期発見・早期治療の重要性をテーマとしたメディアラウンドテーブルを開催したと報告した。
同イベントでは、クリニックフォアグループ会長CMO兼クリニックフォア田町院長の村丘寛和氏が、SASが見過ごされやすい背景、働き盛り世代に潜む健康リスク、受診・検査から治療までの流れについて、医療現場の視点から講演した。また、在宅検査機器・CPAP機器を用いたデモンストレーションを通じて、SASの検査・治療の具体的なイメージを紹介した。
村丘氏は、SASは単なる「いびきの問題」ではなく、命と日中の生活の質に関わる疾患だと説明。国内では中等症以上の潜在患者が940万人いる一方、CPAP治療を受けている患者は約73万人にとどまり、9割以上が診断・治療にたどり着いていない現状を紹介した。
また、SASになりやすい人の特徴や受診の目安となるセルフチェック項目を紹介し、SASを放置した場合の高血圧や心疾患、脳卒中、交通事故などのリスクについても解説した。
さらに、クリニックフォアグループにおける対面診療(保険診療)でのSAS月間受診者数が、2020年7月から今年6月にかけて約8倍(出典:クリニックフォアグループ調べ)に増加していることに触れ、これは「患者が増えた」のではなく、相談先を見つけた潜在患者が顕在化している状況であると説明した。
働き盛り世代では、平日日中に時間が取れない、入院検査に心理的な負担がある、どこに相談すべきか分からないといった理由から、受診が後回しになりやすいと指摘し、SASはこれまで医療につながりにくい構造があったとした。そのうえで、「オンライン診療や在宅検査に加え、今年6月には『睡眠障害』標榜の解禁とCPAP治療の保険適用基準の緩和が同時に施行され、受診や治療の入り口が広がった。いびきや眠気を年齢や疲れのせいと片づけず、一度相談してほしい」と呼びかけた。
さらに同イベントでは、SASの検査・治療への理解を深めるため、在宅検査やCPAP治療の流れについて、実機を用いた説明が行われた。
睡眠検査については、現在では自宅に届いた機器を用いて、普段の就寝環境で測定できる方法も広がっており、受診・検査に対する心理的なハードルを下げる選択肢の一つとして紹介された。
また、CPAP治療については、睡眠中にマスクを装着し、機器から空気を送り込むことで気道がふさがるのを防ぐ治療であると説明。装着当初は違和感を覚える場合もある一方で、継続的な使用により徐々に慣れていく方も多いと紹介された。
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