
まちづくりにおける市民共創モデル構築に向けたステップのイメージ
日立市と日立製作所は11月4日、両者が推進する次世代未来都市(スマートシティ)の実現に向けた共創プロジェクトで、未来の暮らしを体験できるメタバース「未来のまちヒタチ」をウェブサイトで公開した。
自動運転やスマートエネルギーなど、フィジカルAIがもたらす未来の生活価値や安心・安全な社会インフラを実際の生活空間へ実装していくためには、技術の提供にとどまらず、市民一人ひとりが共に評価・検証するパートナーとして主体的に参画するプロセスが重要となっている。
そこで今回、公開したメタバース空間では、日立市のなじみある風景の中に、少し先の未来の暮らしを表現している。参加者は空間内を自由に回遊しながら、デジタル技術を活用した快適な暮らしや、地域で新たな挑戦に取り組む人々を応援する仕組みで地域に交流やにぎわいが生まれている様子などを、ミッションを通じて楽しみながら体験することができる。
これにより、これまで文章やイラストによる情報発信にとどまっていた未来の暮らしの構想を、市民が直感的に「体験」して理解できる環境が実現する。また、市民が未来の暮らしを自分ごととして捉えながら体験することで、より実感を伴った対話や意見創出につなげることを目指している。さらに、親しみやすく、気軽にアクセスできるメタバースの特性を生かし、従来のアプローチでは意見収集が難しかった若年層をはじめとする幅広い層の声や視点を取り入れていく。
また、参加者を対象に、メタバース内で各エリアのミッションに取り組みながら行う意見投稿や、体験中の対話、体験後のアンケートを通じ、未来の暮らしに対する声を収集し、暮らしの具体的なイメージのしやすさ、共感や新たな気づきの有無、意見の出しやすさなどから、メタバースを活用した市民参加・意見収集の手法としての有用性を確認していく。
あわせて、日立製作所は未来の暮らしや社会インフラについて、市民がどのような価値を期待し、どのような点に不安や課題を感じるのかを把握し、今後のまちづくりや将来の社会実装を検討するための知見を得ていく。
今回の実証を通じ日立市は、市民が未来の暮らしについて具体的に考え、意見を発信できる機会を広げると共に、同実証で得られた市民の声を活かし、市民と連携したまちづくりを強化していく。
日立製作所は同実証を通じ、未来の社会インフラに対する市民のニーズや期待、懸念などを分析し、今後取り組むユースケースや社会実装に必要な条件を検討する。
また、フィジカルAIなどデジタル技術を活用したサービスの実現に向けて、日立グループの技術・事業との連携や事業機会を検討していく。さらに、まちづくりにおける市民共創モデルや合意形成手法の知見を全国の自治体へと展開していくことで、日本全体におけるSociety 5.0の実現に取り組んでいく。
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