厚生労働省医政局は２１日、２００９年度の医療法第２５条に基づく立入検査結果を公表した。医療従事者（医師・看護師・薬剤師）の人員配置標準数を満たす病院の比率（適合率）は、いずれも前年度より増加。薬剤師数の適合率は、９４・４％で０・６ポイント増加した。
立入検査は、医療法第２５条に基づき、都道府県が人員・構造設備基準の充足や管理の状況を調べるもの。０９年度は全病院の９４・０％に当たる８２１４施設を対象に実施した。
薬剤師の適合率を地域別に見ると、近畿（９８・１％）、四国（９６・１％）、東海（９６・０％）が高い。低かったのは、中国（９０・８％）、北海道・東北（９１・９％）など。
前年度と比べて大きく改善したのは四国で、３ポイントの増。また、９０％に届いていなかった北海道・東北も１・５ポイント増で改善した。 薬剤師の病床規模別適合率は、精神等を除く一般病院で平均９４・９％だった。４９床以下は、８８・２％と低かったが、５０～９９床が９４・０％、３００～３９９床が９８・４％、４００～４９９床が９７・７％、５００床以上が９７・９％で、５０床以上の規模になると９割を超えていた。
