キョーリン製薬ホールディングスは、ヘルスケア領域の新規事業として、環境衛生事業に新規参入する。4月にはその第1弾として、医療機関や介護施設などで、空間浄化を目的とした「ミルトンエアクリーナーキョーリン」と、専用ゲルを新発売する。子会社の杏林製薬が製造し、キョーリングループの広告代理店で、4月に杏文堂から社名変更される予定の「キョーリンメディカルサプライ」が販売を行う。
キョーリン製薬HDは、2010年度を初年度とする5カ年新中期経営計画で、ヘルスケア領域での新規事業の創出を掲げており、その一環として環境衛生事業への参入を決めた。新薬事業で感染症領域を強みとしていることから、第1弾として空間衛生機「ミルトンエアクリーナーキョーリン」と専用ゲルの国内販売を開始する。杏林製薬が1998年から販売する消毒・殺菌剤「ミルトン」のブランド名を活用して、早期の事業拡大を狙う。
新規事業への参入に向け、キョーリン製薬HDでは、キョーリンメディカルサプライに増資を行い、財務基盤を強化して取り組みを展開する方針。