後発品の安定供給をめぐり原薬の調達が大きな課題となっている。ウェブ上で開かれた日本ジェネリック医薬品・バイオシミラー学会学術大会のシンポジウムでは、原薬の国産化を進めても安定供給することは難しく、サプライチェーンの多元化が必須との意見が相次いだ。日本と欧米では、原薬の品質基準に乖離があるため、日本の要求品質に適合する海外原薬メーカーを選定する必要性も示された。
国内原薬メーカーの立場から桂良太郎氏(桂化学)は、「国産原薬と海外原薬には価格差があるが、そこには品質やGMP対応、査察や交渉などの手間、カントリーリスクなど、見えないリスクやコストがある。海外原薬に比べて国産原薬はリスクが小さいのが強みではないか」と語った。
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