
ウィーメックスは9日、医療現場が求める性能と機動性を兼ね備えたカート型モデル、リアルタイム遠隔医療システム「Teladoc HEALTH TV Pro 300 Cart(TV Pro 300 Cart)」を発売した。同製品は、昨年6月18日に発売された「Teladoc HEALTH TV Pro 300」のカート型機種で、高性能なカメラとバッテリーを搭載し、入院患者の回診時や救急外来、電源の確保が難しい環境など、あらゆる医療現場で安定した運用が可能な“スタンダードモデル”となる。なお、同製品は米国Teladoc Health, Inc.が開発・製造し、先駆けて米国で販売が開始されているが、日本国内での発売は今回が初めてとなる。
同製品は、バッテリー搭載のカート型設計で、電源の確保が難しい場所でも運用でき、移動・設置が簡単に行え、臨機応変な対応が求められる医療現場での活用が期待されている。また、最新鋭のカメラを搭載しており、最大70倍相当のズーム機能を有し、340°水平回転、110°垂直回転が可能となっている。さらに、ナイトビジョン(暗視)機能により、夜間の遠隔支援にも対応している。
主な利用シーンとしては、高性能カメラとバッテリーを搭載しているため、電源や設置場所にとらわれず、様々な医療現場で活用できる。ナイトビジョン機能により、暗い場所でもモニタリングができ、夜間のオンコール対応時にも、周囲に配慮した処置支援などが挙げられる。こうした特長から、▽救急・集中治療の現場での夜間オンコール支援▽周産期・新生児医療における専門医による遠隔支援やモニタリング▽手術室の遠隔支援及び術中コンサルテーション――に活用できる。