調剤ロボット、機器、システムや電子カルテシステムを販売するユヤマは、今秋から鑑査支援機能付き全自動錠剤分包機「PROUD-i」(プラウドアイ)と新機能「zeroモード」(ゼロモード)を搭載した自動秤量機能付き散薬分包機「SR-zero」(エスアールゼロ)の販売を開始した。
プラウドアイは、内蔵されたWカメラの撮影による鑑査支援機能と先進のカセット機構を融合した全自動錠剤分包機。
分包する直前に上下のカメラで薬を両面から撮影するため、分包紙の種類や印字、ミシン目などの影響を受けずに薬自体の撮影ができる。
撮影した画像は、鑑査画面に薬の持つ色調、形状、直径といった要素を分析して、表面、裏面を横一列に整列表示する。類似薬が2種類以上含まれても分類表示ができる設計となっている。
また、両面撮影のため、目視での判別も容易にできるほか、分包後すぐに鑑査ができる画面には薬ごとに並べて表示することや、数量違いや不明薬を色分けして表示することも可能。照合NGなどで再分包が必要な場合も、鑑査結果画面からボタン一つで簡単に再分包ができる。
一方、エスアールゼロは、誰でも簡単で安全に操作ができる業界初の新機能「zeroモード」を搭載した自動秤量機能付き散薬分包機。
散薬カセットを画面の指示に従い、フィーダー部に装着しカバーをするだけで、秤量から分包まで自動で行える。RFIDチップ搭載の散薬カセットにより、万が一誤ったカセットを装着しても動作を開始しないため、繁忙時に発生可能性のあるヒューマンエラーを防ぐ。
散薬カセットを装着するフィーダーは計5カ所。さらに手撒きフィーダー1カ所で6剤まで同時撒きが可能だ。秤量業務を自動化することで、薬剤師の対人業務時間を創出する。