和歌山県南部の田辺市で、地元の田辺薬剤師会と行政、大塚製薬、スズケンの連携によるフレイル予防対策の試みが行われている。昨年度に実施したモデル事業でフレイル予防の啓発チラシを作成し、薬局を訪れる住民や患者に薬剤師らがひと言添えて渡した。薬剤師が講師となって、フレイル予防対策を説明する地域住民向け講演会も開いた。田辺薬剤師会は、この活動を各会員薬局で幅広く展開するため準備を進めており、行政との協定締結も視野にある。
フレイルは、加齢に伴って筋力や心身が衰え、健康と要介護の中間にある状態を指す。田辺市は75歳以上の後期高齢者人口の割合が全国平均より高い。高齢者が要介護状態になるのを防ぎ、財政への負荷を軽減するため、フレイル予防が課題になっていた。
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