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◆米の高騰が続いている。農林水産省が今月7日に発表した全国のPOSデータに基づいたスーパーマーケットにおける米の平均価格は、5kg4233円だった。1年前の同期には2088円だったので、102.7％増、つまり倍額以上に達した
◆値段が高いだけではなく、販売店の食品棚に米がない日もある。政府備蓄米を放出しているのにである。米の窃盗事件も続発しており、もはや米騒動状態だ。政府が食糧安全保障を疎かにしてきた帰結と言われても反論できまい。農水省は2日、全国農業協同組合連合会（JA）に備蓄米を迅速に供給するよう要請した
◆今では家電量販店やドラッグストアでも食品類を扱っており、当然米も販売している。インターネット上では、普通のスーパーよりもドラッグストアの方が安いという価格を比較した投稿も散見される
◆一日でも早く米の正常な価格帯での安定供給を願うが、ドラッグストアなどにその役割の一端を求めるような時代になろうとは、世の移ろいに驚くばかりである。