◆連休ボケ冷めぬ7日、塩野義製薬の手代木功会長兼社長が発したメッセージは、目が覚めるような清々しさがあった。日本たばこ産業(JT)の医薬事業と鳥居薬品の買収を発表する記者会見で「グローバルナンバーワンの低分子創薬」を目指すと表明した。バイオ薬が席巻する市場への逆張り
◆と言っても奇をてらった選択だとは思わない。細胞に入り込み、標的を制御して効果を発現させる低分子医薬は魅力的だ。製造費は安く、経口で服用しやすい。何より日本の強みの低分子創薬にできることは、創薬技術の発展で増えている
◆近年、武田薬品、アステラス製薬、大塚製薬の国内大手もベンチャーとRNA標的創薬の共同研究を進める。注目の標的蛋白質分解誘導剤も低分子。同日、中期経営計画を発表したキッセイ薬品も低分子創薬の推進を掲げ、これらの新技術もターゲットだ
◆塩野義は今回の買収で現在の倍近い創薬化学者とAI創薬技術を獲得するという。世界トップの低分子創薬企業を目指すのは、価値ある選択だと考える。
世界トップの低分子創薬企業を目指す
2025年05月12日 (月)
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