昨年12月1日にツルハホールディングスとウエルシアホールディングスが経営統合し、日本最大のドラッグストア連合体として始動した。経営統合後のグループ全体像(2025年2月末時点)は、国内店舗数が5659店舗、売上高が2兆3124億円、従業員数が11万6343人に及び、いずれも日本国内では圧倒的な数字を誇るドラッグストア企業となった。その店舗網も全国を網羅している。
経営統合に伴い、ツルハHDとウエルシアHDが共に未来を作るための第一歩としての想いを形にした「経営統合後ビジョン」が策定され、公表されている。
同ビジョンは、単なる規模の拡大や業界の競争だけを意識したものではないとされており、経営理念の「お客様の生活に豊かさと余裕を提供しよう」に関しては、統合後も何ら変わることがないということを鮮明に打ち出した形となっている。
同ビジョンの中で注目されるのは、統合による現在地に言及していることだろう。世界のドラッグストアで売上規模第1グループ(米ウォルグリーン・ブーツ・アライアンスおよび米CVSヘルス)に次ぐ第2グループに入ったと説明し、「世界3位の背中が見える位置に立った」との認識を示した。
この第2グループについては、「ごく限られた企業しか到達できない領域」と評価しており、売上規模では世界のドラッグストアに肩を並べるところまで到達したと言えるだろう。
一方、今回の経営統合は規模の追求という側面だけではないようだ。同ビジョンで、経営理念「お客様の生活に豊かさと余裕を提供しよう」が中心にあり、不変であることを強調しているように、地域の生活者に最も身近で信頼される存在であり続ける方針は揺らがない。
日々の買い物に加え、健康に関する相談事などにも応えられる、地域に根差した店舗づくりがこれからも徹底されていくだろう。
5600店舗超の店舗網で全国を網羅するということは、地域やそこに暮らす人に寄り添った店舗が全国どの地域でも存在することになる。日々を安心して暮らせるように支えてくれること、毎日の生活を豊かにしてくれること、こうした担い手になっていくという考えには頼もしさを感じる。
今回、ツルハHDとウエルシアHDが経営統合したことで、国内のどのドラッグストア企業も到達していない領域に突入した。統合による両社のシナジー創出により、新たな成長フェーズへ踏み出すことも可能になり、これまで以上の成長曲線を描いていくことが予想される。
今後も日本のドラッグストア業界を牽引していく存在であり続け、同時に世界においても確固たる存在感を示していくドラッグストア企業となることを期待したい。


















