全国医薬品小売商業組合連合会(医薬全商連)は、23日に大阪市内で第50回通常総会を開催し、任期を1年残して勇退する近藤良男会長の後任として、新会長に青野博氏(千葉県医薬品小売商業組合)を選出した。
青野新会長はあいさつで、近藤前会長が立ち上げた『ヘルス・ナビ・ステーション』の推進を挙げ、「改正薬事法では、医薬品は対面販売が原則という意味で、ヘルス・ナビ・ステーションそのもの。改正法が形骸化すると、薬が全くの自由販売になる。私としては改正法と心中する覚悟」との決意を表明。「一足飛びにはいかないが、お客さんを大切にし、ヘルス・ナビ・ステーションを基本に、対面販売・情報提供をしていくことが、私たち小さい個店が、大きな組織に勝つチャンスになる」とし、会員の協力を要請した。
勇退した近藤氏は、会長最後のあいさつで、「積極果敢に、不言実行ということで青野新会長に立ち上がっていただき、ヘルス・ナビ・ステーションを基盤とする小売店の活性化にも希望が出てきた」と胸のうちを語った。また、会長辞任について、「米寿を迎えた年ではそう体が動かない。辞任し、新しい会長を選んでもらう方がよい。会長は辞めるが、決して戦列を離れようとは思っていない。皆さんと共に一緒に歩むことを約束したい」と話した。
青野氏が会長となったことで空席となった副会長には、相羽史朗氏(東京都)が就任した。