ニプロは10月19日、摂南大学と共同開発したマンデル酸測定試薬「ニプロ」およびフェニルグリオキシル酸測定試薬「ニプロ」の販売を開始した。同製品は、尿中の有機溶剤代謝物であるマンデル酸およびフェニルグリオキシル酸を汎用自動分析装置で測定するための研究用試薬となっている。
有機溶剤であるスチレンやエチルベンゼンは、プラスチック製品の製造、塗装、印刷など、様々な製造現場で広く使用されている。これらの物質は、体内に取り込むことで健康に影響を及ぼすおそれがあるため、これらを取り扱う一定の業務に従事する作業者には、労働安全衛生法に基づく特殊健康診断が義務付けられている。
その検査項目には、体内に取り込まれたスチレンやエチルベンゼンの量を把握することを目的とした、尿中に排泄される代謝物であるマンデル酸やフェニルグリオキシル酸の測定が含まれる。
従来、これらの測定には専門的な分析装置や検体の前処理が必要となる場合があり、多数の検体を効率的に測定することが課題となっている。
こうした課題に対応するため、今回、同社は摂南大と共同で汎用自動分析装置を用いた尿中代謝物測定を可能とする研究用の液状試薬を開発した。
同製品は、用手による前処理が不要で、汎用自動分析装置に対応しているため、短時間で多数の検体を同時測定することが可能となっている。これにより、検査工程の効率化や検査担当者の負担軽減に貢献することが期待される。





















