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【日揮ファーマサービス・渡辺会長】新CROモデルで差別化‐キーワードはアジア展開

2010年11月19日 (金)

渡辺会長

渡辺会長

 大手プラント会社の日揮が東京CROの事業を承継し、9月に発足させた新会社「日揮ファーマサービス」の渡辺恵市郎会長は、本紙のインタビューに応じ、日揮主導のマネジメント体制とグローバルネットワークを強調した上で、「全く新しい会社として、受託以外の新たなビジネスメニューも揃え、他のCROとは違う、ワンストップの総合ファーマサービスを展開したい」と、事業方針を語った。今後、抜本的な業務改善でコスト競争力、新サービスで受注競争力を高め、アジア展開を加速させたい考えを示した。

 新会社は、日揮のファーマサービス事業で責任者を務めていた渡辺氏が、陣頭指揮を執ることになった。まず、旧東京CROの体制を一掃し、日揮のマネジメントシステムを導入。抜本的な業務改善を進めることで、コスト競争力を高める。また、医薬品エンジニアリングで培ってきた信用力を背景に、受注競争力を強化し、新たな総合ファーマサービスを展開する基本戦略を打ち出した。その上で、渡辺氏は「まだ成長余地のあるCRO事業をコアにして、魅力的なビジネスを展開するキーワードがアジアだ」と強調する。

 これまで日揮は、海外からの原薬輸入や、製剤を導出入する仲介業務を手がけ、アジア中心のグローバルネットワークを構築してきた。こうした幅広いネットワークに加え、中国・韓国のグループ会社「北京CRO有限公司」「ソウルCRO」を活用する計画で、渡辺氏も「国内製薬企業がアジア試験を本格的にアウトソーシングするときに、われわれも遅れないようにしたい」と、アジア展開に意気込みを示す。

 そのための戦略として、従来のCROとは異なるビジネスメニューを提供し、日揮が構想してきた総合ファーマサービスを展開する方針だ。渡辺氏は、「新会社の発足について、顧客からは好意的に受け止められており、まずは今のベースをしっかりと固めていけば大丈夫だと思う」と、新会社への手応えを語る。

 一方、日揮が手がけるファーマサービス事業との関係については、「連携を強固にしながら、シナジーも出していく。GMP対応やコンサルティングなど、日揮の事業と一体化して動かしていきたい」との意向を示している。

 当面は、マネジメントシステムの導入をはじめ、新たなオペレーションで事業を軌道に乗せ、アジア展開に布石を打つことが大きな課題と位置づけている。5年後の2015年には、売上高100億円の事業規模を目指している同社だが、渡辺氏は「しっかりとした計画があり、目標を達成できると思う」と自信を示す。全く新しい会社として、再出発を遂げた同社。新たに打ち出したビジネスモデルの成果が問われるのは、まさにこれからが本番となる。




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