◆震災復興を支援する今年度第三次補正予算案を各省が財務省に提出した。厚生労働省の要求には、“地域医療提供体制の再構築”のために、被災3県が策定する復興計画に基づく医療機関等の再整備や医師・看護師等の人材確保などが盛り込まれた
◆発表資料では支援先に薬局や薬剤師の名称は出てこないが、実際には、薬局の再整備や薬剤師の確保も対象に含まれている
◆東北発の革新的な医療機器の創出事業も要求している。開発企業を誘致するための税制措置、臨床試験に必要な薬事規制の緩和措置などを組み合わせた「復興特区」構想を、経済産業省と連携して進める。これには、制度の裏づけが不可欠となる
◆野田首相は所信表明演説で、大震災からの復旧・復興を最重要課題の一つに位置づけ、三次補正の速やかな準備と、自治体にとって使い勝手のよい交付金や、復興特区制度の早急な具体化を明言した。緊急対応的な要素が強かった補正予算と比べ、将来を見据えた再生の色が濃くなった第三次補正だが、スピード感を持った対応が期待される。
第三次補正予算案を速やかに
2011年09月16日 (金)
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