◆国内医薬品市場に減速感が見え始める中、新興国市場で活路を見出そうとする動きが顕著だ。中でも、最大のターゲットは中国市場で、欧米のメガファーマに後れを取る国内大手も、急ピッチで営業基盤の強化を進めている
◆武田薬品は、2020年までに中国売上高750億円を目指す。買収したスイスのナイコメッドの中国MRと合わせ、MR2000人体制の構想を持つ。第一三共は15年に、MR450人から700人体制に増員し、中国売上高を10年度比約4倍増の30億元(約360億円)に引き上げる
◆一方、アステラス製薬は、中期経営計画内に中国売上高を倍増する計画で、日系製薬企業トップの座を確保する構え。エーザイも、ジェネリック薬やOTC薬に参入し、重点地域の東アジアで中国を成長牽引役に位置づける
◆さらに8月には、塩野義製薬が中国の現地企業を買収し、中国市場への本格参入を発表した。中国政府による規制が厳しい中で、自社製品の売上拡大にどうつなげるか。日系製薬企業の中国戦略に注目が集まりそうだ。
中国市場に本格参入
2011年09月14日 (水)
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