協和メデックスは2月22日、動脈硬化の危険因子で、米国で家族性III型高脂血症の血液診断に使用されているレムナント様リポ蛋白コレステロールを測定する臨床検査試薬「メタボリードRemL-C」を発売した。界面活性剤・酵素を用いた液状試薬で、煩雑な前処理の必要がなく、汎用自動分析装置に適応可能。測定時間も10分と短いのが特徴。
レムナント様リポ蛋白は、通常は代謝されるが、インスリン抵抗性症候群や家族性III型高脂血症では、レムナント受容体への結合、取り込みで血中に残り、それが動脈硬化につながるとされている。
同試薬は、カイロミクロンレムナントやVLDL、レムナント中のコレステロールを選択的に界面活性剤、酵素で可溶化し、測定する。診療報酬は230点。
この試薬の目標売上高は2006年度は2億円とし、ピーク時4億円を目指す。