厚生労働省から(10/23)「患者のための薬局ビジョン」が発表されました。今後の薬局の将来像を示すもので、大病院前の「門前薬局」を「かかりつけ薬局」に変えることが大きな柱となっています。かかりつけ薬剤師・薬局が持つべき3つの機能として、[1]患者の全ての服用薬を一元的・継続的に把握する、[2]医師の処方内容をチエックし疑義照会や処方提案を実施、[3]24時間対応や患者宅への訪問に取り組む、という3つの役割を求めています。
現在、中医協で来年の診療報酬改定に向けて厳しい議論が展開されていますが厚労省は、大病院前に並ぶ門前薬局の診療報酬を減らし、患者に身近な“かかりつけ薬局“の診療報酬を増やす方針で3つの役割が算定要件になる可能性が高いと思われます。「門前からかかりつけ」、そして「地域包括ケア」へと誘導されていくのでしょうか。今回の薬局ビジョンは「経済財政諮問会議」「骨太の方針」「規制改革会議」などで議論された内容がベースとなっていることから、次回診療報酬改定や制度改革もこれらにそった形で展開することが想定されます。
現在の社会情勢、医療環境から考えても当然取り組むべき問題・課題でもあります。「対物業務」から「対人業務」への流れは間違いなく、専門性とコミュニケーション能力の向上が重要なポイントになります。変化の時代を乗りきる重要なキーワードは「信頼関係の構築」です。
今回の研究会では、東京理科大学薬学部の後藤恵子教授からコミュニケーション実践のコツを伝授、不安を自信に変えるノウハウを教えていただきます。皆様の参加をお待ちしています。
日時
平成27年11月19日(木)15:00~17:00
会場
富士ゼロックスシステムサービス会議室
東京都千代田区神田須田町1-25JR神田万世橋ビル4階
演題
かかりつけ薬剤師に求められる「信頼構築のためのコミュニケーション」
講師
後藤 恵子氏(東京理科大学薬学部健康心理学研究室 教授)
参加費
会員(無料)、非会員:当日参加(3,000円)、学生:無料
定員
(50名)になり次第締め切ります。
*出欠連絡は(n_mizuno@ivory.plala.or.jp)まで!
*会員の代理参加が出来ますのでご利用ください。
*当日の連絡先:水野(090-1813-7067)山口(080-4429-9735)
次回のご案内
12月17日(木)15:00~17:00
テーマ:「診療報酬改定・制度改革の行方〔仮題〕」
講師:漆畑 稔氏(日本薬剤師会相談役)
主催
医療・医薬品情報研究会