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中外製薬の上野公夫名誉会長が17日午前5時43分に肺炎のため、都内の病院で死去した。88歳。葬儀・告別式は近親者のみで執り行った。喪主は妻の淑子さん。なお後日、同社主催で「お別れの会」(詳細は未定)を行う予定となっている。
上野氏は1941年に慶應義塾大学経済学部卒業後、日本銀行に入行。その後、53年に中外製薬に入社した。66年に社長就任し、トップとして長年、社業の発展に尽力した。87年に社長を退任し、代表取締役会長に、2000年からは名誉会長に就き、経営の一線から退いた。
この間、業界団体の要職も歴任。83年から3年間、日本製薬団体連合会副会長、東京医薬品工業協会会長に就任。さらに、83年から98年までは日本製薬工業協会副会長を務めただけでなく、日本大衆薬工業協会長も87年から2年間及び93年から2年間、それぞれ務めた。90年には勲三等旭日中綬賞を受章している。
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