資生堂は先月、掛川工場(静岡県)のメーキャップ製品組み立て工程に、世界で初めて産業用人型ロボットを試験導入した。同社では「“人とロボットの協働作業”によって、労働力不足等の環境変化に備えると共に、これまで以上に市場変動に柔軟に対応できる新しいモノづくりを目指したい」とする。
化粧品業界では、ユーザーの嗜好が多様化していることに合わせ、多品種少量生産に適応した新たなモノづくり対応が課題となっている。特に、メーキャップ製品の生産ラインは構成材料が多く、ケース組み立て、レーベル貼付など工程が複雑で、さらには人の感性を必要とする工程内検査も機械で代替できないため、人手による生産が主流となっている。
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