明治グループと熊本県企業グループ、熊本県は、昨年12月に締結した化学及血清療法研究所(化血研)が持つワクチンや血漿分画製剤、動物薬の主要3事業を買収する基本合意書に基づき、13日に化血研との間で最終的な株式譲渡契約を結んだ。譲渡額は500億円で、株式譲渡完了日は7月2日。新社名も「KMバイオロジクス」に決まり、本拠地は熊本市、化血研従業員の雇用や待遇は維持される見通し。化血研が引き起こした血液製剤の不正問題に対する信頼回復に向け、明治グループのガバナンス体制のもとで立て直しを図る。
新会社の出資比率は、明治ホールディングスとMeiji Seika ファルマの明治グループが49%、えがおホールディングス、学校法人君が淵学園、熊本放送、再春館製薬所、テレビ熊本、富田薬品、肥後銀行の7社で構成される熊本県企業グループが49%、熊本県が2%。明治グループが代表取締役と取締役の過半数を指名する権利を持ち、連結子会社化する。昨年12月に化血研と主要3事業の事業承継で基本合意した後、協議を進め、最終契約に至った。
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