武田コンシューマーヘルスケアは、前社長(杉本雅史氏)の退任に伴い、3月31日から福冨康浩取締役会長(武田薬品経営企画部長兼社長室長)が社長を兼務していたが、12日の取締役会で新たな代表取締役社長に野上麻里氏を選任し、同日付で社長に就任した。福冨会長兼社長は代表権のある会長に就任した。
野上氏は、1992年にプロクター・アンド・ギャンブル(P&G)・ジャパンに入社し、日本と韓国双方を統括するスキンケア領域のマーケティングディレクターや、P&Gジャパン全体のブランドオペレーションを統括するジェネラルマネージャーなどの要職を歴任。2012年にアストラゼネカに入社後は、執行役員兼プライマリー事業本部長として主要製品のシェア拡大に貢献。その後はマーケティング本部長、グローバル戦略部門の呼吸器領域での責任者、コマーシャルエクセレンス本部長などを務めた。
今回の社長交代に関し、同社では「日本およびグローバルでの消費財および医薬品業界において豊富な経験と実績を有する野上新社長のリーダーシップのもと、セルフケア、セルフメディケーションの領域で“優れた製品と適切な情報の提供を通じて人々の健康に貢献していく”という取り組みを、さらに加速させていく」としている。