富士フイルムホールディングスは、1日付でヘルスケア事業の組織再編を行い、バイオ医薬品開発受託(CDMO)事業や創薬支援事業を含むライフサイエンス領域をリードするため「ライフサイエンス戦略本部」を新設した。中長期的な成長が見込まれるヘルスケア領域を重点化して事業拡大を目指す。
ライフサイエンス戦略本部では、ヘルスケア領域のシナジーや新規ビジネスを創出するため、事業ポートフォリオやM&A・提携、技術・R&Dといった事業横断的な全体戦略の立案、推進を行う。医療機器などを手がけるメディカルシステム事業とは棲み分ける。
同本部の傘下には、バイオCDMO事業部、ライフサイエンス事業部、医薬品事業部、コンシューマーヘルスケア事業部を置く。ライフサイエンス事業部は、創薬支援関連ビジネスの強化を目的に、再生医療事業とファインケミカル事業の試薬ビジネスなどを統合したもの。化粧品とサプリメントを扱う従来のライフサイエンス事業部は、コンシューマーヘルスケア事業部に改称した。
同HDは、今回の組織再編によって、ヘルスケア領域のビジネスを顧客視点で再編・強化し、中長期的に高い成長が見込まれるバイオCDMOや創薬支援を重点事業化する。