市場実勢価方式も射程
厚生労働省医政局の城克文医薬産業振興・医療情報審議官は7月28日、専門紙と共同会見し、流通と薬価制度の有識者検討会が立ち上げられることを踏まえ、主体的な提案を行うよう製薬業界に強く求めた。業界側にヒアリングも実施し、中央社会保険医療協議会での議論に反映されるよう提言として取りまとめる予定だが、城氏は中間年改定などを控え、「業界側とゆっくり議論する時間はない」との認識を示し、「どうしてほしいのかはっきり示してほしい。提案があるならしてほしいし、なければ置いていくことになる」と注文を付けた。
城氏は、最近様々な提言が活発化している薬価制度の議論をめぐって、今夏に立ち上げ予定の流通・薬価制度に関する有識者検討会に言及。「薬価制度によって解決してほしいものを提言としてはっきりさせたい」とした。検討会は学識経験者で構成されるため、製薬業界関係者は含まれない予定だが、「業界の意見を聞く場も用意する必要があると思う」とヒアリングに前向きな考えを示した。
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