身体のあらゆる場所で浮腫が発生し、喉で起きた場合は呼吸困難を引き起こす希少疾患で指定難病の遺伝性血管性浮腫(HAE)の早期発見・診断、患者の治療生活をサポートするデジタルソリューションが増えてきた。浮腫の発症抑制薬「タクザイロ皮下注」を製造販売する武田薬品が相次いで発表しているほか、同薬「べリナート皮下注用」を製造販売するCSLベーリングは疾患管理アプリをリリースした。新薬開発に加え、診断や治療管理支援まで事業領域を広げる製薬企業が増えているが、これらの取り組みから垣間見ることができる。
武田は昨年4月、ヘルステックスタートアップの「Ubie」(ユビー)とHAEの早期発見に向けた協業を開始したと発表した。ユビーが提供する生活者向けサービス「AI受診相談ユビー」、医療機関向けサービス「AI問診ユビー」と武田が持つHAE領域の知見を生かした取り組みだ。
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