日立市と日立製作所はこのほど、次世代未来都市(スマートシティ)の実現に向けた共創プロジェクトで推進するテーマの一つ「デジタル健康・医療・介護の推進」のめざす姿である「住めば健康になるまち」のグランドデザイン(以下、本グランドデザイン)を描き、発表した。
同グランドデザインは、市政運営の羅針盤である日立市総合計画最終年度の2031年にめざす姿として、健康・医療・介護領域における社会課題(市民、医療・介護従事者の困りごと)をデジタルの力によって解決した先にある「住めば健康になるまち」とはどういうものかを、分かりやすくイメージ化したもの。
両者は、このような未来像を実現するため、▽地域医療のデジタル化▽健康データの集約・活用▽地域包括ケアシステムの構築――の三つの取り組みを進めている。今回、「健康データの集約・活用」の取り組みの一環として、日立市内の各保険者の健康データの集約・分析実証と、市民健康意識の醸成、健康行動促進に向けた、健康アプリを活用したAI分析実証を開始する。
両者は今後も、市民や地域の医療・介護を支えるステークホルダーと対話しながら、これらの取り組みを段階的に計画・実行していく。そして、その成果や社会潮流・技術発展なども取り込み、同グランドデザインを更新していくことで、市民の健康・医療・介護への興味関心を喚起し、めざす未来社会の実現に向け、ともに挑戦をしていく。
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