再春館製薬所は7月9日、長年にわたる物流改革への取り組みが評価され、第26回「物流環境大賞」(主催:日本物流団体連合会)において「奨励賞」を受賞し、6月30日の授賞式で表彰されたことを発表。受賞に大きく貢献したのは、佐川急便、西久大運輸倉庫、日本貨物鉄道との4社協業で実現したモーダルシフトの推進。

同取り組みに関しては、荷主の環境に配慮した経営への取り組みに加え、物流2024年問題への対応として、熊本工場から横浜地区へのモーダルシフト(トラックによる幹線輸送を鉄道や船舶などの大量輸送機関への転換を指す)を実施した取り組み。10トントラックの貨物を12フィート鉄道コンテナへモーダルシフトする場合、3個以上のコンテナが必要となるケースもあるが、同取り組みでは、試験輸送を繰り返して積載方法を工夫し、コンテナ2個での輸送を可能とした。
今回のプロジェクトでは、それぞれの分野におけるプロフェッショナルである4社がそれぞれの強みを活かし、密に連携することで、これまでにない新たな物流モデルを構築。具体的には、▽再春館製薬所:品質管理と物流戦略の立案、全体統括▽佐川急便:全国に広がる輸送ネットワークの活用と、4社間のコーディネート▽日本貨物鉄道(JR貨物):鉄道輸送インフラの提供と大量輸送技術▽西久大運輸倉庫:鉄道輸送と陸上輸送の橋渡し、柔軟な配送調整--となっている。
今後は、同取り組みを継続することに加え、さらなる改善活動を通じて、持続可能な物流モデルを全国へ展開していく考えだ。
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