オリンパスは1日、2023年の自主的な注意喚起に代わる対応として、気管支領域の治療で気管支内視鏡をレーザー治療機器、アルゴンプラズマ凝集療法または高周波焼灼装置と併用する際の安全かつ適切な使用方法についての説明を追加するため、取扱説明書の改訂を行ったと発表した。
今回の措置は、同社の気管支内視鏡とレーザー治療機器を併用した際、気管支内で気管支内視鏡が燃焼する1件の死亡例を含む有害事象に対応するもの。
同社は23年以降、重篤な健康被害に関する報告を4件受けている。このため、同社の気管支内視鏡を使用する全ての医療従事者に対し、今年9月にカスタマーレターを通じて使用上の注意事項を通知し、互換性のある気管支内視鏡を使用する際には、同レターに記載された取扱説明書の更新内容を理解し、徹底するよう依頼している。
気管支内視鏡とレーザー治療機器、アルゴンプラズマ凝固装置または高周波焼灼装置の併用に伴う燃焼リスクの低減を目的とした取扱説明書の改訂内容は主に次の通り。
▽内視鏡と気管チューブの間に4cm以上の間隔を確保すること
▽酸素濃度を40%未満に保つこと
▽エネルギー出力レベルを40ワット未満にすること
▽一点に過度なエネルギーを加えないようにすること
▽煙を排出するために吸引を使用すること
「医療機器・化粧品」の記事に関するご意見・お問合せは下記へ。
担当者:河辺
E-mail:kawabe_s@yakuji.co.jp
TEL:03-3866-8499














