中央社会保険医療協議会は17日に開いた総会で、医療機器5品目の保険適用を了承した。来年3月1日に保険収載の予定。
▽Osia システム「OSI200 インプラント」、「Osia 2サウンドプロセッサ」(日本コクレア):振動を骨に直接伝える骨固定型の骨導補聴器。環境音、語音の聴き取り能力の改善のため、聴覚障害のうち、少なくとも一側の骨導閾値が正常ないしは軽度障害である症例に対して使用する。決定区分はC1(新機能)で、類似機能区分比較方式(OSI200 インプラントに改良加算5%)が適用された。
保険償還価格は「OSI200 インプラント」が74万4000円、「Osia 2サウンドプロセッサ」が32万5000円。
▽Sphere-9 カテーテル(日本メドトロニック):心臓の電気生理学的マッピング及び薬剤抵抗性の再発性症候性発作性心房細動、薬剤抵抗性の症候性持続性心房細動、通常型心房粗動の治療に用いるカテーテル。
決定区分はC1(新機能)で、類似機能区分比較方式(経済性加算20万1500円)が適用された。保険償還価格は88万3000円。
▽カンシャス(テルモ):対照血管径4mm以上、7mm以下の浅大腿動脈及び/又は膝窩動脈における180mm以下の新規病変又は非ステント留置再狭窄病変を有する患者の経皮的血管形成術(PTA)において使用されるカテーテル。200cmの有効長を有し、薬剤の剥離を防止する構造的工夫を施しており、従来困難であった橈骨動脈アプローチでの大腿・膝窩動脈病変治療を可能とする。
決定区分はC1(新機能)で、類似機能区分比較方式(改良加算10%)が適用された。保険償還価格は19万2000円。
▽冷凍手術器 Visual-ICE(ボストン・サイエンティフィックジャパン):生体組織を凍結・壊死させる冷凍手術器で、適応症は小径腎悪性腫瘍又は肝腫瘍。また、標準治療に不適・不応の肺悪性腫瘍、悪性骨腫瘍、類骨骨腫、骨盤内悪性腫瘍、四肢、胸腔内及び腹腔内に生じた軟部腫瘍、結節性硬化症に伴う腎血管筋脂肪腫に対する治療(症状緩和も含む)を目的に使用する。
決定区分はC2(新機能・新技術)で、特定保険医療材料としては設定せず、新規技術料にて評価する。
▽C2 CryoBalloon システム「バルーンカテーテル」、「カートリッジ」(HOYA):内視鏡的切除後の辺縁遺残や瘢痕上又は近傍の再発で、内視鏡的切除が困難である異形成又は粘膜内にとどまる食道がん病変を有する患者に当該病変を内視鏡下に冷凍アブレーションすることを目的に使用する。
決定区分はC2(新機能・新技術)で、バルーンカテーテルに類似機能区分比較方式、カートリッジに原価計算方式が適用された。保険償還価格は38万9000円。
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