【日立製作所】「HVCT RM」で新機能の提供開始‐製造データを自動でシームレスに連携

2026年03月19日 (木)

 日立製作所はこのほど、再生医療等製品の細胞採取から投与までの全工程を一元管理する「再生医療等製品バリューチェーン統合管理プラットフォーム/Hitachi Value Chain Traceability service for Regenerative Medicine(HVCT RM)」で、医薬品・医療機器製造業向け製造・品質管理システム「HITPHAMS(ヒットファムス)」のサブスクリプション型サービス(SaaS版 HITPHAMS)との連携機能の提供を開始した。

 これら二つのLumadaソリューションを組み合わせた機能は、バイオ医薬品である再生医療等製品の管理において、医療機関・物流企業・製薬企業・受託製造企業(CDMO)などが関わるサプライチェーン全体のトレース情報と、製薬企業、バイオベンチャー、CDMOなどの製造現場における入荷実績、製造指図、製造記録、出荷判定など製造情報を、自動でシームレスに連携させる。

 「HVCT RM」と「SaaS版HITPHAMS」の連携によって、従来は人が行っているシステム入力やステークホルダー間のやり取りなどの業務負荷、およびヒューマンエラーが低減する。また、医療機関や製薬企業が、単一のシステム上で製造進捗から輸送状況までの情報をリアルタイムに一元的に共有することによって、共通の患者管理IDを使用して製品取り違えリスクを低減しながら、迅速な意思決定とスケジュール調整が可能となり、治療機会の損失の最小化が図れる。

 加えて、データの完全性(Data Integrity)を確保すると同時に、「誰に」「何を」「どのタイミングで」見せるかを詳細に設定・制御する高度な権限管理によって、個人情報や機密情報を保護しながら、必要な情報を適切なステークホルダーへ共有することを可能にしている。

 「HITPHAMS」は、医薬品・医療機器製造業向け製造・品質管理システムとして国内トップクラスの豊富な実績を有し、そのSaaS版はスピーディかつコストを抑えた導入と運用の負担を軽減できることが特長となっている。「HVCT RM」は、医薬品メーカー、医薬卸、バイオベンチャーなどに導入実績がある。

 同社は、「HVCT RM」と「SaaS版HITPHAMS」を、再生医療等製品向けのIT×OTソリューションとして国内での提案を加速し、将来的には北米やアジアへの展開をめざしていく。また同社は、この機能により収集・蓄積したデータに、ドメインナレッジと先進AIを組み合わせた産業分野向け次世代ソリューション群「HMAX Industry」に注力し、フロントラインワーカーの現場の革新に取り組んでいく。

 日立グループでは、これらをはじめとするOT、ITシステムのほか、細胞培養加工施設、細胞自動培養装置、再生医療用キャビネット、微生物迅速検査装置などの幅広いプロダクトを提供しており、医薬・再生医療のバリューチェーン全体にわたる課題の解決にとりくんでいる。こうした同グループの最新テクノロジーを、大阪市の未来医療国際拠点「Nakanoshima Qross(中之島クロス)」)内のショールームや、東京都中央区の「再生医療イノベーションセンタ」で紹介している。


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