米FDAが新たな肥満症治療薬Foundayoを承認

2026年04月07日 (火)

Photo Credit: Adobe Stock

 米食品医薬品局(FDA)は4月1日、Eli Lilly社が開発した新しい肥満症治療薬Foundayo(一般名オルホルグリプロン)を承認した。Foundayoは、重要な健康問題に対応する治療薬の承認を迅速化する新しいFDAプログラムの下で、当初の予定より294日も早い、わずか50日で承認された。新規分子医薬品(New Molecular Entity;NME)の審査がこれほど迅速に行われたのは、2002年以来である。

 Foundayoの投与対象は、肥満症の成人、または肥満関連の健康問題を1つ以上有する過体重の成人で、低カロリー食と運動との併用が推奨されている。Foundayoは、GLP-1(グルカゴン様ペプチド-1)受容体作動薬の経口薬で、1日1回投与する。開始用量は0.8mgで、30日後に2.5mgに、さらに30日後に5.5mgに増量する。治療効果と忍容性に応じて、各用量レベルで少なくとも30日経過後、9mg、14.5mg、または17.2mgまで段階的に増量できる。他のGLP-1受容体作動薬と併用するべきではない。

 承認は、肥満症の成人、または肥満関連の健康問題を1つ以上有する過体重の成人を対象とした2件の大規模ランダム化比較試験の結果に基づいている。これらの試験では、72週間にわたるFoundayoの使用に加え、低カロリー食と運動量の増加を継続した群で、プラセボ群と比較して有意に体重が減少したことが確認された。

 他の肥満症治療薬と同様、Foundayoも副作用を伴う。一般的な副作用は、吐き気、下痢、便秘、嘔吐、腹痛などである。また、膵炎、腎機能障害、低血糖、胆嚢疾患などの重篤な副作用が生じるリスクもある。さらに、枠組み警告には、甲状腺腫瘍のリスクも記されており、特定の甲状腺がん患者の使用は禁忌とされている。

 FDA長官のMartin Makary氏は、「今回の承認は、FDAが審査の遅延を排除し、業界と協力して迅速かつ徹底的に取り組めば、これほど早く承認できることを示している。無駄な時間を削減し、FDAの科学的な基準も守りつつ、企業と常に連絡を取りながら審査を行ったことで、国の優先審査を非常に効率的に完了できた。これこそ、国民がFDAに期待すべきパフォーマンスだ」と述べている。

 また、FDA医薬品評価研究センター(CDER)のアクティング・ディレクターを務めるTracy Beth Høeg氏は、「このプログラムにより、効果的な治療薬を米国の患者に迅速に届けることができた」と述べている。(HealthDay News 2026年4月2日)

Source
https://www.healthday.com/health-news/weight-loss/fda-approves-new-weight-loss-pill-in-record-time

More Information
https://www.fda.gov/news-events/press-announcements/fda-approves-first-new-molecular-entity-under-national-priority-voucher-program


healthday-logo
Copyright (C) 2026 HealthDay. All rights reserved.
※掲載記事の無断転用を禁じます。

‐AD‐

この記事と同じカテゴリーの新着記事

HEADLINE NEWS
ヘルスデーニュース‐FDA関連‐
医療機器・化粧品
新薬・新製品情報
人事・組織
無季言
社説
企画
訃報
寄稿
研修会 セミナー 催し物
薬剤師認定制度認証機構 認証機関の生涯研修会
薬系大学・学部 催し物
薬事日報
薬学生向け情報
Press Release Title List
Press Release Title List:新製品
行政情報リスト
登録販売者試験・日程一覧
購読・購入・登録
新着記事
年月別 全記事一覧
アカウント・RSS
RSSRSS
お知らせ
書籍・電子メディア
書籍 訂正・追加情報
製品・サービス等
薬事日報 NEWSmart
「剤形写真」「患者服薬指導説明文」データライセンス販売
FINE PHOTO DI/FINE PHOTO DI PLUS
新聞速効活用術