パラマウントベッドはこのほど、練馬区および練馬区介護サービス事業者連絡協議会との協定に基づき、昨年7月から12月に実施した、在宅介護の負担軽減を目的とするモデル事業の結果を報告した。同事業では、介護サービス事業所の職員と利用者本人・家族の負担軽減を目的に、非接触型睡眠計測センサー「眠りSCAN」を在宅介護の現場に導入した結果、これまで把握しにくかった夜間などの睡眠・覚醒・離床の状況をデータで確認し、その活用方法と効果を検証。職員向けアンケートでは、導入前に感じていた心理的負担に改善がみられた。
検証の対象は、定期巡回・随時対応型訪問介護看護と居宅介護支援の事業所。昨年7月から9月は、機器を設置して睡眠データを取得しながら従来どおりのケアを実施した。10月から12月は、取得したデータを協力事業所へフィードバックし、ケアプラン等の見直しや、データを参考にしたケアを必要に応じて実施した。
職員向けアンケートでは、導入前にあった心理的負担が導入後に改善していた。報告書では、これまで見えなかった時間帯の利用者の状況に客観的なデータが加わることで、介護職員等の不安の軽減や業務の効率化に寄与したと考察している。また、随時の訪問回数の減少を成果の一つとして挙げている。
介護職員等からは、夜間の睡眠・離床の状況や、一人で過ごしている時間など、従来は把握しにくかった生活実態を確認できたとの回答があった。得られた情報は、アセスメントやケアプランを検討する際の参考になった。
家族からは、普段は見えない睡眠状況をデータで確認でき、安心したとの声が寄せられた。介護職員等からは、データをもとに家族と今後の生活を話し合い、施設入所ではなく在宅生活を続ける判断につながった事例も報告されている。
同事業では、在宅介護で把握しにくかった時間帯の状況をデータで確認できること、ケアの判断や関係者間の情報共有に役立てられることが示された。一方、利用者への説明と同意、プライバシーへの配慮、設置環境や機器の管理など、継続的な活用に向けた課題も確認された。
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