NECグループは10月22日、同社が実施している個別化ネオアンチゲン療法「NECVAX-NEO1」の第I/II相臨床試験が今回、トリプルネガティブ乳がん(TNBC)の患者を対象とした試験で、良好な安全性プロファイルおよび免疫原性が確認されると共に、周術期における高リスク早期がん患者を対象とした同治験薬の臨床的なPoC(Proof of Concept)が得られたと発表した。
NECVAX-NEO1は、患者ごとに異なるネオアンチゲンの中から、免疫原性の高い標的を選定する同グループ独自のAIによるネオアンチゲン探索プラットフォーム「IMMUNASIGHT」と、選定したネオアンチゲンに対して免疫応答を誘導できるように設計された独自のバクテリアベースのデリバリー技術「TORAPRIME」を組み合わせて開発した経口投与型の個別化ネオアンチゲン療法。
NECVAX-NEO1は各患者固有のネオアンチゲンに対するT細胞応答を誘導することで、腫瘍細胞の認識と排除を促す。
今回、第I/II相臨床試験の第1コホートでは、早期のトリプルネガティブ乳がんの患者8人を対象に、術前補助療法(ネオアジュバント療法)としてNECVAX-NEO1を評価した。患者は、予定された手術に先立ち、計24週間の術前治療を受けた。
まず、12週間の化学療法およびペムブロリズマブによる治療を行い、その後、NECVAX-NEO1を追加した12週間の治療を実施した。また、手術後に治療の継続を希望する患者に対しNECVAX-NEO1を追加したアジュバント療法を実施した。
その結果、NECVAX-NEO1は、化学療法および免疫療法との併用において、良好な忍容性を示した。また、手術時点で8人中5人で病理学的完全奏効(pCR)が確認され、これに対応するバイオマーカーの変化も観察された。また、ELISPOT試験によって、全ての患者でNECVAX-NEO1で標的としたネオアンチゲンに対する免疫応答が確認された。
なお、現在NECVAX-NEO1は、今回の試験に加えて、欧州の複数国で固形がん患者を対象とした臨床試験を実施している。
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