三重大学はこのほど、同大とキュアコードが共同開発している心疾患患者向け健康管理アプリ「ハートサイン」を用いた研究が、PHR(Personal Health Record)を活用した心不全管理の社会実装を目指す研究課題が、2026年度日本医業研究開発機構(AMED)「予防・健康づくりの社会実装に向けた研究開発基盤整備事業(ヘルスケアサービス実用化研究事業)」に採択されたと発表した。
この研究では、PHRアプリ「ハートサイン」を活用し、心不全患者が日常生活で記録する体重、血圧、脈拍、症状などの情報を、医療機関や多職種による継続的な支援につなげる仕組みを実臨床の場で検証する。
医療従事者の業務負担、情報共有、多職種連携、診療報酬などを含めた持続可能な運用条件を明らかにし、全国展開可能なPHR活用型心不全管理モデルの構築を目指している。
HEART Sign Nextは、
▽H―Healthcare(医療提供体制):PHRを医療現場で活用し、質の高い多職種連携や病診連携を実現
▽E―Employee Health(職域の健康管理):企業健診後の行動変容支援や実効性のある健康経営方法の開発
▽A―Administration(自治体の健康づくり):PHR・ICTツールを活用した住民の健康づくりの質向上
▽R―Real world Patient(循環器病患者の日常支援):日々の記録が、気づき・行動・適切な医療へとつながる社会を構築し、健康寿命の延伸を実現
――の四つの社会実装フィールドを、
▽T―Technology(PHRデジタル基盤):これら全てをつなぐ共通基盤
――が横断的に支える社会実装構想となっている。
今回のAMED採択課題は、その中核となるH―Healthcareにおいて、PHRを心不全診療の仕組みに組み込むことを目指す取り組みとなる。
これらの取り組みによって、「記録するPHR」から「気づき、行動し、必要な支援につながるPHR」へと進化させ、生活習慣病・循環器病の予防から疾病管理、医療までを連続的に支える社会の実現を目指していく。
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