再生医療(細胞・遺伝子治療)に用いられる細胞の量産化技術の開発に取り組む新興バイオテックのセルファイバは、同社独自の細胞培養技術である「CellFiber(細胞ファイバ)技術」の活用を支援する細胞ファイバ製造装置「Zeito(ゼイト)シリーズ」2製品の正式販売を日米で8日に開始した。1日には、世界的な細胞・遺伝子治療の集積地である米国ペンシルベニア州フィラデルフィアに初の海外拠点を開設しており、同技術の世界展開へ弾みをつける。
「CellFiber技術」は、アルギン酸ゲルでチューブ状の構造を形成し、その内部に細胞を包み込んで保護するカプセル化技術。従来の方法と比較して、細胞機能の維持・向上、長期間にわたる生存性、品質の均一性などが期待される。高品質な細胞を効率的に製造するための次世代プラットフォームとして再生医療への活用を目指している。
古石和親社長は、2製品の正式販売に当たり、「研究初期で活用いただく『ZeitoLite』と、GMP準拠の細胞医薬品製造に向けた『ZeitoPlus』を提供することで、研究で得られた成果を製造へとつなぐ取り組みを支えていきたい」とコメントした。
また、米国拠点開設について、「細胞医療の開発に取り組む企業や研究機関に、日本発の革新的な細胞培養技術であるCellFiber技術をより直接的に届け、共同研究やプロセス開発を推進できると考えている」と話す。
2製品のうち、「ZeitoLite細胞カプセル化システム」は卓上型装置で、同技術を用いた細胞培養の検討に活用でき、企業や研究機関での基礎研究・初期のプロセス検討を支援する。
「ZeitoPlus細胞カプセル化システム」は、再生医療等製品向け細胞の大量生産を目的として設計したGMP対応の装置で、日本医療研究開発機構(AMED)と新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の支援を受けて開発した。
セルファイバは2015年設立。25年12月にGMP対応細胞ファイバ製造装置「ZeitoPlusSystem」を発表し、米国での事業展開に向けて準備を進めてきた。
1日に開設した米国法人のオフィスとラボを通じて、米国の製薬企業、バイオテクノロジー企業、CDMO、研究機関などとの連携を強化し、CellFiber技術の導入支援やプロセス開発、共同研究開発などを推進していく。

















