承認取消は年内判断
厚生労働省は21日、キッセイ薬品の顕微鏡的多発血管炎・多発血管炎性肉芽腫症治療剤「タブネオスカプセル」(一般名:アバコパン)について、新規患者への投与開始を控えるよう求める方針を薬事審議会医薬品第二部会に示した。承認申請の主要な根拠となった国際共同第III相試験の成績が信頼性の基準に適合せず、有効性を裏付ける根拠資料として扱うことは不適当と医薬品医療機器総合機構(PMDA)が判断。現時点で同剤による治療上の有益性がリスクを上回ると判断することは困難とし、患者保護の観点から対応する。
厚労省は部会の意見を踏まえ、日本医師会や日本薬剤師会など医療関係団体に通知で方針を示す。新規患者への投与開始を差し控えるほか、投与中の患者は症状、治療効果、他の治療選択肢、治療変更に伴う影響を踏まえ、代替治療への切り替えを検討するよう求める。切り替えまでの間など、使用を継続する場合は、5月に発出された安全性速報(ブルーレター)を踏まえた適正使用の継続を要請する。対象疾患は重篤な希少疾患であり、投与中の患者の治療変更については、症状や他の治療選択肢を踏まえて個別に判断する必要があるとした。
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