興和は3日、日本初の口腔内から直接採取可能な唾液検体タイプの新型コロナウイルス感染症抗原検査キット「アンスペクトコーワSARS-CoV-2」の販売を開始した。体外診断用医薬品。医療施設、調剤薬局、ドラッグストアに販売する。
同キットは、イムノクロマト法に基づき付属の綿棒を用いて直接、口腔内から唾液検体を採取し、新型コロナウイルス抗原を検出する。従来の唾液検体採取型の抗原検査キットは、いったん滅菌容器等に唾液を吐き出し、容器から綿棒で唾液を採取する必要があったが、その手間が省ける。
国内臨床試験では、171人の新型コロナウイルス感染症疑いの患者を対象に同キットとPCR検査の比較を行った。陽性一致率は72.3%で、陰性一致率は100%となり、偽陽性はなかった。医学生物学研究所が製造販売承認を取得した。