バイエル薬品=2日、2型糖尿病を合併する慢性腎臓病(CKD)の治療薬「ケレンディア錠10mg、同錠20mg」(一般名:フィネレノン)を新発売した。同剤は、腎臓障害の一因であるミネラルコルチコイド受容体(MR)の過剰活性化に対し、MRを選択的に阻害し、腎臓障害などを抑える非ステロイド型選択的MR拮抗薬。同適応を持つMR拮抗薬は初めて。
適応は末期腎不全、透析施行中の患者は除き、腎機能検査eGFRに基づき1回20mgか10mgを1日1回投与する。
CKDは、糖尿病患者の4割に発生すると言われる最も多い合併症。進行性で心血管イベントの発現を高めるリスク因子として知られる。
薬価は1錠、10mgは149.10円、20mgは213.10円。
同社は適応拡大に向け、心不全、非糖尿病性CKDを対象に第III相試験中。