武田薬品は8日、希少疾患の短腸症候群の治療薬として「レベスティブ皮下注用」(一般名:テデュグルチド遺伝子組み換え)の低含量の0.95mg製剤を新発売した。薬価は1瓶1万8421円。
短腸症候群は食事から十分な水分や栄養を吸収できず、生命を維持するために経静脈栄養が必要となる疾患。栄養失調、脱水、下痢、疲労、脱力などの多くの症状を抱える。
低含量製剤の発売で既存の3.8mg製剤では投与できなかった体重10kg未満の乳児や小児患者、体重20kg未満の中等度以上の腎機能障害(クレアチニンクリアランス50mL/min未満)を有する患者への投与が可能になる。
テデュグルチドは、天然型GLP-2よりも長く腸管へ作用する遺伝子組み換えヒトGLP-2アナログ。同剤は、日本では厚生労働省「医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議」を経て開発要請され、開発された。