20日に第277回医療・医薬品情報研究会

2024年06月07日 (金)

地域医療構想は地域病床の機能分化と見える化から、医療・介護の複合ニーズを抱える高齢者の増大に向けた在宅対応や外来医療の提供体制へ焦点が移りつつあるが、その骨格は在宅医療を中心とした地域包括ケアシステムとの連携だ。

神奈川県藤沢市を中心に1988年から在宅医療に取り組むクローバーホスピタルの篠原裕希理事長は、「地域包括ケアシステムは、ほぼイコール在宅医療、介護保険とは表裏一体です。われわれ医者も含め、概要を知ることが大事」と語る。

「厚労省の検討会でも、薬剤師の在宅医療への参入が強く求められています。地域包括ケアシステムを考えると『時々入院、ほぼ在宅』ですので、状況に応じ入院という選択肢も必要。そのポイントは基本的に排泄(便)と食事です」と、早めの判断が重要で、日常生活に近い薬局こその情報提供が望まれる、と積極的な関りの必要性も強調する。

さて、篠原氏は1995年の阪神淡路大震災では、看護師と薬剤師の3人で支援活動に向かったが、その時の膨大な薬の仕分け業務に圧倒されたと言う。その後、東日本大震災でも避難所を中心に診察を担当したが、薬の仕分けのほか状況に応じた処方提案など薬剤師職能の必要性を痛感したという。現在、地域ケア・回リハを中心とした同院(170床)だが、病棟中心に薬剤師を8人も配置している。

篠原氏には、有床診療所時代での在宅医療を推進する中で、「時々入院」の受け皿病院や介護関連施設も開設し、地域密着の在宅医療・介護を実践してきた立場から、地域医療構想、地域包括ケアシステムを解説いただくとともに、大規模災害時対応を含めた薬剤師の役割と期待、地域包括ケアシステムにはどう関わってほしいかなど、お話しいただく。

乞うご期待。

日時

2024年6月20日(木)15:00~16:50

会場

連合会館(ハイブリッド)
(東京都千代田区神田駿河台3-2-11)

演題

「地域包括ケアシステムに薬剤師がどう関われるか」

講師

篠原裕希氏(篠原湘南クリニッククローバーホスピタル理事長)

参加費

会員(無料)、非会員(リアル、オンラインとも5,000円)、学生無料
※リアル参加を希望される非会員の皆様には、当日会場受付時に参加費を申し受けます。

出欠のご連絡

2024年6月17日(月)までに田中(t.tanaka@ytl.jp)宛てにお願いします。
※申し込みは下記【参加フォーム】へ
https://forms.gle/LcXTTiqgt92uzfVv9

※リアル参加は会員優先です。
※オンライン参加希望者には、事務局より6月19日にまでに参加用ZoomURLを、また非会員の方には振込口座番号も合わせてお知らせします。6月中のご入金をお願い致します。
※随時会員募集中 t.tanaka@ytl.jp

主催

医療・医薬品情報研究会
https://www.ijouken.jp/

事務局・連絡先

学校法人 医学アカデミー 薬ゼミトータルラーニング事業部
〒101-0054 東京都千代田区神田錦町3-18-3錦三ビル5階
専用ダイヤル 03-5577-4907
担当:田中・秋山



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