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【第57回日薬学術大会】話題の調剤支援システム コンパクトな錠剤専用分包機‐ユヤマ「MINDOSE-8」

2024年09月17日 (火)

第57回日本薬剤師会学術大会

ユヤマ

 薬局での個人宅や施設への在宅医療業務が広がる中、服薬コンプライアンス向上につながる薬の一包化調剤が求められている。調剤ロボット、機器、システムや電子カルテシステムを販売するユヤマでは、ユニバーサルカセット(UC)に薬品を投入して払い出しが行えるコンパクトな錠剤専用分包機「MINDOSE-8(ミンドーズ エイト)」の販売を8月末から開始した。

 従来型の錠剤分包機は1薬品を事前に充填して使用する固定型の錠剤カセットが100個以上搭載されているため、本体サイズが大きくなることが多い。対してミンドーズ エイトは本体幅60cm×奥行55cm×高さ123cmの小型な錠剤専用分包機。一包化業務はあるが、大型の錠剤分包機を使用するまでもない施設、散薬分包機で手撒きの対応をしているが、手撒きの効率化を考えている施設などにメインまたはサブ機として活用を勧める。

 同品には固定型の錠剤カセットは装備せず、UC8個と手撒きアダプターを搭載している。UCは固定型の錠剤カセットとは違い、様々な種類の錠剤を1つのカセットで分包できる同社独自の可変型錠剤カセット。薬品ごとにUCにまとめて投入するだけで、様々な薬品の形状に合わせて払出口の形状が可変し、安全・確実に分包することができる。採用薬の増加にもフレキシブルに対応し、薬剤師の省力化・調剤過誤防止に役立つ。

 一包化までの工程は、ミンドーズ エイトが処方データを受信するとUC前面部に付いた電子ペーパーに薬品名や錠数、患者名などが表示される。次に、その情報どおりにUCに対象の薬品を投入するのだが、UCに投入する薬品は、投入前にGS1コード(PTPシートや医薬品箱にあるコード)を分包機のリーダーで照合する必要がある。照合を行って初めてカセットのロックが外れるようになっているため、誤って異なる薬品を投入してしまうのを防ぐことができる安心設計だ。ロックが解除されたらUCを取り出し、分包に必要な薬品数をまとめて投入。最後にUCを本体にセットし直すと分包が開始される。3つ先の処方までUCへ割り当てされるので、薬品投入作業をまとめて効率的に行える。

 オプション機能も充実している。1/2錠にカットした錠剤を投入して払い出すことができる半錠対応UCや手撒きマスの6色LEDガイド表示、自動4色ペンライナーも搭載が可能だ。

 第57回日薬学術大会付設薬科機器展示会では、一包化に特化した新たな錠剤専用分包機「ミンドーズ エイト」をはじめ、安全性や効率アップに貢献する最新の調剤機器を多数展示する予定だ。



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