PDRファーマは、骨シンチグラムによる骨疾患の診断を目的とした放射性医薬品「テクネピロリン酸静注」(一般名:ピロリン酸テクネチウム[99mTc])を来年2月3日に新発売する。標識済み製剤で、医療従事者の被爆低減、また作業軽減による利便性の向上を目的に開発された。
同剤は6日に薬価収載された。癌の骨転移やX線検査では判断が難しい微小骨折など、骨の状態を調べることができる。同社は「テクネピロリン酸キット」を販売しているが、骨シンチグラムによる骨疾患の診断では医療機関にて「過テクネチウム酸ナトリウム(99mTc)注射液」と混和する作業(標識)が必要となっていた。6日に収載された製品は、8月に承認を取得していた。
用法・用量は185~555MBqを被検者に静注する。1~6時間後にシンチレーションスキャナ、シンチレーションカメラを用いて、同剤の骨への集積度合いを見て、骨の異常を判断する。
キットは今後も販売を続ける。