富士フイルムは6月2日、2023年4月に発売した1台で動画と静止画の撮影ができる透視機能付きX線画像診断システム「CALNEO Beyond」の新機能搭載モデルを富士フイルムメディカルを通じて発売する。
新機能搭載モデルは、中小病院やクリニックの様々な撮影室の環境や予算に応え、床走行タイプのX線管支持装置と立体スタンドを組み合わせで、嚥下造影検査などX線透視撮影が可能となった。一つの装置で行える検査の幅が広がるため、検査室の効率的な運用が実現される。
新たに、電動絞りや液晶タッチスクリーンを備えた新型天井走行支持装置(オプション)を搭載したことにより、ポジショニングの際、アナトミカルプログラムに連動した照射野範囲を自動設定できるため、関心領域をすぐに撮影できる。照射サイズを変更した場合は、液晶タッチスクリーン上の照射野サイズ選択ボタンにより自動的に選択したサイズに変更できる。この操作は、遠隔操作室でも可能であり、直接手技を行わない医療従事者の被曝低減につながる。
ワークフロー向上を目的に、X線照射条件設定などを行うコントロールパネルと画像処理を同一画面に表示。操作室および検査室にある画面でオーダーと術式・条件の確認や変更が可能となった。また、従来は外部録画装置が必要だった透視録画についても、本体内蔵HDDに直接録画可能となった(オプション)
同社は新機能搭載モデルを、11~13日にパシフィコ横浜で開催される「2025国際医用画像総合展(ITEM2025)」に出展する。