厚生労働省は22日、薬事審議会医療機器・体外診断薬部会を開き、アテローム切除アブレーション式血管形成術用カテーテル「ペリフェラル ロータブレーターPRO」(ボストン・サイエンティフィックジャパン)、汎用冷凍手術ユニット「冷凍手術器 Visual-ICE」(ボストン・サイエンティフィックジャパン)の製造販売承認等について審議し、了承した。
カテーテルは、包括的高度慢性下肢虚血患者に対する血管内治療を補助するためのもの。経皮的に挿入し、経皮的血管形成術用バルーンカテーテルが不通過または拡張困難な膝下動脈の石灰化病変に対し、アテローム塊や固い狭窄病変を切削することを目的に使用する。医療機器のクラス分類はIV。
汎用冷凍手術ユニットは、低温を発生して生体組織を凍結・壊死させる冷凍手術器。凍結療法は、4cm以下の小径腎悪性腫瘍への適応が承認されており、有効性・安全性は証明され、手技も確立されている。同じ腎臓に存在する腎血管筋脂肪種においても適用可能と考えられ、標準治療に不適・不応の「結節性硬化症に伴う腎血管筋脂肪腫」の適応が追加された。医療機器のクラス分類はIII。