
日本薬剤師会の岩月進会長は4日の定例会見で、2024年度の処方箋受取率(医薬分業率)が過去最高の82.1%に伸長した状況について、「分業率80%を超えたことを考えれば浸透していると言えるし、医療の受診行動で、この仕組みが良いと国民に受け入れられている」との認識を示した。一方で「注目しているのは処方箋枚数」と述べ、今後は分業率よりも処方箋枚数の推移を注視していく考えを示した。
通常国会で一部の国会議員から医薬分業にかかるコストを問題視する指摘が出た。分業率が80%に達し、医師が診断・処方して薬局で医薬品を調剤することが社会に浸透しているにも関わらず、批判的な意見が出ていることについて岩月氏は、「制度やシステムではなく、応対する薬剤師の対人業務に対する不満ではないか」との見方を示した。
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