キヤノンは1日、高性能GPUを搭載し高画質な検査画像の提供とスムーズな検査ワークフローを実現したハイエンドクラスの超音波診断装置「Aplio me X(アプリオ ミー エックス)」の国内販売を開始した。同装置は、2023年10月に発売した「Aplio me」と同じコンパクトな筐体を採用し、設置性や機動力を維持しつつ多様な機能を提供することで、様々な検査環境に対応できる。
超音波検査では、リアルタイムでの判断が必要とされると共に、画像内の構造物の認識や計測精度が、検査者の経験や習熟度に左右されやすいことから、検査の質の均一化が重要な課題となっている。
同装置は、このような課題に対し、腹部や血管、表在や心臓など幅広い臨床領域に対するソリューションを提供することで、検査の効率化と再現性の向上が図ることができる。
同装置では、高性能GPUの搭載によって高画質・快適な操作性を追求している。高性能GPUの搭載により、画像処理を円滑に行い、リアルタイム性が求められる環境においても高画質な検査画像の提供を可能にしている。また、アプリケーションの起動や切り替え、処理応答を迅速に実行することで、スムーズで快適な検査ワークフローが実現している。
さらに、AI技術を活用し、検査中の画像から注目すべき構造物をリアルタイムに検出することができる「Smart Area Indication」に対応している。Bモード画像上に、周囲よりも低エコーで、おおむね閉じた構造を有する5~10mm程度の構造物を検出した場合、赤色のボックスを表示する。観察ポイントの把握をサポートすることで、見落としの防止や再現性の向上が図られている。
一方、心エコー検査では、従来のマニュアル計測では時間を要していた波形トレースの自動化を行う「Measurement Assistant」に対応している。LVOT(左室流出路)やAV(大動脈弁)など使用頻度の高い計測項目において、AI技術を用い熟練検査者の計測ポイントをもとに学習したモデルにより、検査画像から計測に用いるトレース候補を自動表示する。さらに、血管や産婦人科領域などにおける計測の自動化にも対応し、検査時間の短縮と再現性の向上が期待される。
また近年、心機能評価において重要視されている心筋壁運動指標GLS(Global Longitudinal Strain)についても、フルオート解析機能「Auto GLS(Quick Strain)」による迅速な解析が可能となっている。心尖部三断面の画像を取得するだけで、断面選択から初期輪郭自動トレース、解析までをワンタッチで実行できる。



















